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06/15のツイートまとめ

yamamoto7hei

10】しかし、これはあくまでも作戦で、ある時期の一時的損失もしくは敗北を覚悟しながら、最終的勝利もしくは膨大な利益の獲得を狙っている場合である。
06-15 00:26

11】となると、例えば日本の企業が赤字輸出をした場合、企業が「損失をあげる」ため機能することはありえないという前提に立てば、考えうる唯一の理由は、何らかの作戦上の要請に基づく覚悟の上の赤宇であり、将来の膨大な利益を狙ったダンピングの筈である。
06-15 00:56

12】我々は「背水の陣」という諺をよく使うが~略~韓信のあの作戦は、あくまでも敵を城壁上からおびき出し、川のたもとに誘導し、その隙に別軍に城壁上を占領させ、その間、おびき出し部隊が「背水の陣」で戦って敵の注意と戦闘力とを自分の方に引きつけていたという一種のトリックだからである。
06-15 01:26

13】ところが、この言葉(背水の陣)自体が、現在の日本では「機能集団の運営の術」として受けとられずに「共同体の成員の決意」として受けとられており、その決意が「不可能を可能にする」という意味になっているのである。
06-15 01:56

14】軍隊は自らが敗れる為に機能する筈はなく、企業は赤字の為に機能する筈はないから、それをやっていればトリックと考えるのが当然なのである。そして、日本の企業は赤字輸出をやって、諸外国から非難されてきた。だがそれは市場制覇を狙ったトリックではない。
06-15 02:26

15】日本の企業としては、会社共同体の維持の為にやむなくやっているだけなのである。日本の企業が赤字輸出をする場合は、共同体維持の為に機能しているのであって、利益をあげるために機能しているのではない。そしてこの場合には、社員もまた共同体維持の為、犠牲を払っているのだ。
06-15 02:57

16】アメリカの社会であれ、ヨーロッパの社会であれ、人々は、共同体維持の為には、ある種の犠牲を払う。その中で生きる者が、犠牲を払う事を喜び、生きがいを見出すのは、当然すぎるほど当然なのである。彼らもまた、血縁のため、あるいは地縁のため、多くの奉仕をしているのである。
06-15 03:26

17】その意味で、日本人が会社という共同体の維持のために犠牲を払い、それに生きがいを感じているのと同じだ。両者の違いは、彼らの場合は機能集団と共同体がはっきり分化しているのに対して、日本の場合は機能集団が機能する事によって共同体に転化しているという点にすぎない。
06-15 03:56

18】彼らの場合は、簡単にいえば共同体から機能集団に出稼ぎに行っているようなものだが、我々の場合はそうではない。最近ある雑誌でイギリスの村に往んでいた人の記事を読んだ。彼らにとってこの村は文字どおり共同体であり、村の為に何らかの奉仕をする事に生きがいを見いだしている。
06-15 04:26

19】そこから「勤め」という「出稼ぎ」に出て行くにすぎないのである。そういう目から見れば、ソニー・ガールが、共同体から絶縁する形で会社共同体に加入している事が、実に不思議な現象に見え、これをぜひ調べて報道したいと彼らが言っても、それは少しも不思議ではない。
06-15 04:56

20】日本の場合は、例えば「団地共同体」から会社に出稼ぎにいっているのではない。逆であり、会社共同体の寝る場所がたまたまその団地にあるにすぎず、本人にとっては単なる距離の移動にすぎない。
06-15 05:26

21】そして、いずれの社会であれ、単なる距離の移動は、所属する共同体の変更にはならない。従って会社共同体維持の為に残業料返上という奉仕はしても、団地の為には、指一本動かすのも面倒くさいという事になる。なって当然であろう。
06-15 05:56

22】自己の属する共同体ならともかく、そうでないものへの奉仕など、一種の強制労働にすぎないからである。そして、前記のような「村」の存在をごく当然の事としている国から来れば、ソニー・ガールが「日本探訪」の重要な素材となって少しも不思議ではないのである。
06-15 06:26

1】【国鉄一家と高校生売春】機能集団が共同体化する事には、確かにこれまで述べてきたような利点もあるが、勿論多くの弊害もある。弊害の一つは、それが共同体の為にのみ機能すると、本来の機能がその為の手段になってしまう事である。<『日本資本主義の精神』
06-15 06:56

2】この事は前記の赤字輸出にもあるが、これは自らがその損失を負うのでおのずから限度がある。しかしこれが独占企業や国営企業さらに政府機関や自治体ともなれば、その弊害は恐らく止まるところを知らないであろう。
06-15 07:26

3】良い例が国鉄である。国鉄一家という言葉があるが、これは勿論共同体を意味しており、機能集団としての国鉄を意味しているわけではない。国鉄は、勿論運送業であり、その全ては輸送の為に機能している筈である。
06-15 07:56

4】しかし、現実にはそれが一家という共同体を維持する為に機能し、輸送という本来の機能は、これが為の手段と化しているのではないか、という疑惑は、多くの国民の胸の底にあるであろう。
06-15 08:27

6】日本の企業がオイル・ショックにも、不況にも意外なほど強く、エネルギー節約の達成にも、驚くべき速度を示した理由は、ここにあるであろう。共同体は、いずれの共同体であれ「共同体が消滅しようがしまいが、自分には関係ない。」という態度を許容しないからである。
06-15 09:26

7】だがこの許容しないという態度はプラスにもマイナスにも作用する。私企業的限界があれば、それは内なる合理化に進まざるをえないが、国鉄の様な形になれば、その共同体を維持する為の費用を無限に他に転化するという形になる。これは日本の様な社会構造の国では常に考えねばならない問題であろう。
06-15 09:56

8】例えば革新系政党の唱える国有化論に、多くの人は何となく危惧を抱いている。勿論、いわゆる「経済理論」をもって、人々が口にする「日本の実情」という曖昧な言葉~略~を、非「学問的」と笑殺すれば、恐らくその議論は「理論」の方が勝って「実情」の方が負けるであろう。
06-15 10:27

9】確かに利潤を追求する独占資本とその利益を図る自民党とか「資本の論理」に対する「市民の論理」とかいった言葉は、一種の爽快さはあるであろう。しかし、人々はここでその「論理なるもの」――これも少々おかしい言葉か――を超えた「共同体の要請」なるものがある事を忘れているのである。
06-15 10:56

10】そしてこの「共同体の要請」なるものを絶対化しているのが、実は「話し合い」の絶対化なのである。前に私は「話し合いの恐怖」という一文を書いた。簡単にいえば、ある種の「話し合い」が超法規的・超倫理的に絶対化すると、たとえそれが違法であっても何ともできなくなる社会のもつ問題点である
06-15 11:27

11】私はその例として「高校生売春」を取り上げた。売春を行った女子高校生が、補導された時に述べる言葉は次のようなものである。「相手も楽しいし、自分も楽しいし、世の中だれにも迷惑をかけていない。そのうえお金が入る。どうしてこれがいけないのか」これに対する反論はなかなか難しい。
06-15 11:57

12】彼女達の言っている事は、前提なしの無条件の話し合いに基づく合意が絶対であり、それを外部から拘束する法的、倫理的規範は一切認めないということであり、まさしく、超法規的、超倫理的な「話し合い」が絶対的な「義」であり、これに干渉する権利は誰にもないという事なのである。
06-15 12:27

13】【陸軍、総評にみる、日本が嫌われている理由】「話し合い」が、日本における絶対的な「義」であるという問題は、実は、個人の倫理の問題から、一国の政治の基本にまで関わる、大きな問題である。高校生売春が、いわば極小の問題であったから、次に極大の問題を取り上げよう。
06-15 12:57

14】戦前の日本、つまり大日本帝国憲法の下では首相の任免権は天皇にあった。当時は天皇は神様であり、不磨の大典といわれた憲法は絶対である。とすると、天皇は自由に首相を任免できる筈であり、法的にはこれを阻止しうる者はない筈である。
06-15 13:26

15】ところが、当時の陸軍には「三長官会議」があった。これは法的には何の根拠もない会議、いわば私的な「話し合い」なのである。ただ陸軍の意向を表明する為、参謀総長、陸軍大臣、教育総監の三人が話し合いをするという事にすぎない。
06-15 13:56

16】この三人は別個に天皇に直属しているのである。従ってどのような「話し合い」が「合意」に達しようと、その合意は参考意見とはなりえても何ら法的な拘束力をもたない筈である。さて内閣が交替し天皇が新首相を任命すると、この三人が話し合いの上新しい陸軍大臣を推薦するという慣行があった。
06-15 14:26

17】これは「話し合い」に基づく慣行で、外部を拘束しえない筈である。ところが新たに天皇が任命した新首相に不満な場合は、三長官の話し合いで陸軍大臣を推薦しないのである。こうなると、結局はその新首相は、組閣に至らずに辞めねばならない。
06-15 14:56

18】彼らはこれを利用して、天皇の首相任命に対して実質的に拒否権を行使できる事になってしまった。いわば「話し合い」が超法規的・超天皇的な力をもってしまったのである。
06-15 15:26

19】これが機能集団であるべき筈の軍隊が一種の共同体に転化し、組織的系統を無視して共同体的話し合いをし、それが天皇を超えた絶対的な力をもってしまった一例である。こうなると、軍部という強大な共同体の要請が全ての先に立ち、この要請の前には法的・組織的統制は全て不可能になってしまう。
06-15 15:56

20】いわば、日本を敗戦に導いた最大の要因は、軍部即ち「軍隊一家」ともいうべき共同体の要請が全てに優先し、国民はその要請に対応すべき存在とされてしまった事である。簡単にいえば、軍共同体維持の為、機能集団としての軍隊が機能するという状態である。
06-15 16:26

21】だが、この状態は今も変わらない。「普陸軍、今総評」などという言葉で、人々が何となく表現していたものの実体は「組織を維持する為にストを行なう。」といった総評の旧陸軍的な体質であろう。
06-15 16:56

22】いわばストが共同体維持の為の手段と化し、その為にのみストを行なっているという感じが、戦時中のことを記憶している人には、軍部を連想させたのだと思う。
06-15 17:26

23】こういう場合、日本で出てくるのは常に「軍部が悪い」「総評は横暴だ」といった非難の言葉だけであり、いかなる社会構造がそういう事態を生み出したのかという分析はない。同時にその社会構造の下で、そのような状態を生じない為にはどのような組織をつくるべきか、といった議論もないのである。
06-15 17:57

24】言うまでもないが、軍人であれ、非軍人であれ、共に普通の日本人であり、総評であれ、それを批判する者であれ、やはり普通の日本人、特に、共に、その時代の最も「まじめ」な人達であったことは否定できない。
06-15 18:27

25】彼らを戯画化して、罵倒したところで無意味であり、要は、どのような社会構造に、どのような精神構造がどう対応したら、あのような結果が生まれるか、を探究しなければ意味がないのである。
06-15 18:57

26】そして、それは、現在の日本が、何ゆえに「日本株式会社」とか「エコノミック・アニマル」とか呼ばれ、全世界からほぼ完全に嫌われ、かつ非難されているのか、の理由の探究にも、そのまま通ずるのである。
06-15 19:26

1】【「契約」の社会と「話し合い」の社会/イスラム圈では、無神論者は契約する資格がない。】日本には「契約という考え方がない」という言葉は、前節で述べた、日本は「血縁社会でない」という言葉と同じように、色々に誤解されている言葉である。<『日本資本主義の精神』
06-15 19:57

2】ここで「聖地からの日本人論」の小室氏の発言を引用しよう。この対談で氏は、世界中にはあって日本にはないものとして、「契約の考え。契約を基礎としたところの宗教、ないしは規範の考え方」をあげた。
06-15 20:27

3】そして日本の社会には「契約」という要素がないという一般的な意見に対して「そんな事ありませんよ。日本人だって契約を守るという考え方はあります。…第一外債を完全に返済した国は日本だけだと言われるでしょう。…契約をきちんと守った国に契約という考え方がないなんておかしいですよ」という
06-15 20:57

4】だから、日本には「契約がない」という言葉は、日本の社会構造の中に契約という要素がないという意味であって、個人の私的な信義がなく、また共同体内の「話し合いに基づく決定」への遵守がない、という意味ではない事を理解しなくてはならない。
06-15 21:27

5】いわば、社会構造の中に契約という要素がないが故に、これに対応している精神構造は「話し合い」絶対という構造になるのであって、実はこの事自体が「契約」がない事の証拠にすぎないのである。
06-15 21:57

■山本七平botまとめ/『一知半解人のハッスル』 http://t.co/IOLho0hf
06-15 22:02

■山本七平botまとめ/人間が傲慢になれるのは飢えていないときだけ。 http://t.co/mbNa6Ep1
06-15 22:17

6】だが、この違いは「血縁がない」と同様に相当に理解しにくいものらしい。そこでまず、契約社会の基本型といわれるセム族の世界、中でもその伝統に最も忠実なイスラムの世界をのぞいてみよう。
06-15 22:27

■山本七平botまとめ/「八百長のある日本、八百長のないアメリカ」 http://t.co/NIFj9dOW
06-15 22:47

7】ユスフザイ氏が「シャーは神に追われた。」というイランのホメイニ革命の解説の中で、契約について、興味深い事を記している。いわば、イスラム教徒は契約をどう解していたかについての、イスラム教徒による解説である。次に引用しよう。
06-15 22:58

■山本七平botまとめ/『日本の組織の問題点』~機能集団ではなく「共同体」である事の長所・短所~ http://t.co/QiUzrSHG
06-15 23:17

8】「例えば経済の分野、お金の貸し借りで説明すると――AがBから百円借りて事業を始めたとしよう。この事業が二十円の利益を生んだから、AはBに十円だけ返す、三百円儲かれば、百五十円を返す。つまり『利益の共有』である。反対に運悪く事業に失敗した時には、この次儲かったら返済します(続
06-15 23:27

■山本七平botまとめ/「富める社会の社会保障が、人間の”内なる”自然を破壊してはいないだろうか?」 http://t.co/H54xLZbD
06-15 23:32

■山本七平botまとめ/『応報思想が「社会の悪」を求める理由』~「正義は必ず勝つ」の恐ろしさ~ http://t.co/dFDIKsWw
06-15 23:47

9】続>という事になる。これがイスラム式経済で、そこにあるのは人間と神の間の契約、という物の考え方であり、日本に古くからある村落共同体における『付き合い』に、かなり近いように思われる。そこへ西洋のやり方――人間と人間との間の契約――がはいってきた。それは精々百年前の事である。」
06-15 23:57

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[C1] しかし

 しかし、三長官会議のおかげで8/14~15の敗戦時クーデターは成功しなかったという話が…。
まぁ、途中までは後押ししていましたけどね、(事実上罷免されたため)陸軍大臣の判子と陸軍公用車が使えたから(状況証拠的には阿南(事実上元)陸軍大臣はクーデター支持派というか、陸軍大臣が支持しなければあれだけの部隊は動かせない)。
まぁ、昭和天皇も戦時中は(陸軍に忠誠を誓い昭和天皇を軽視していた)侍従武官を信用していなかった他、阿南は(一応)現役の大臣等(親任官)でありながら勅使を派遣もしなかったし、これら反省を活かして戦後の皇宮護衛官は警察庁から事実上独立しているし。
  • 2012-10-06 23:41
  • URL
  • 編集

[C2] 著作権が侵されています

ファンです。いつもうんちくのあるツイート有難うございます。
さて、渋谷オンブズマンのブログの1月11日にアクセスしてみてください↓
http://shibuyaopen.blog17.fc2.com/blog-entry-1577.html

これは、
山本七平bot(@yamamoto7hei)さんの2012年6月15日20:27のツイート↓
http://twitter.com/yamamoto7hei/status/213472681159434240
を悪質に加工している、引用範囲もあいまい、結局誰の論か分からない、山本七平botの意図した論ではなくなっています。
悪質な著作権の侵害だと思います。
渋谷オンブズマンのブログに抗議されることを、山本七平botさんのファンとして強く提言申し上げます。
上の悪質なブログ記事に対し、法的対処、謝罪文の掲載要請等、ご検討ください。
本当にひどい加工です。

[C3]

ファンさんの指摘は驚愕です。
渋谷オンブズマン記事(2011/3/25)
http://shibuyaopen.blog17.fc2.com/blog-entry-1577.html と、
山本七平bot@yamamoto7heiさんの2012-06-15 12:27のツイート
https://twitter.com/yamamoto7hei/status/213472681159434240
の不正引用は明らか。
悪質な不正引用で、ひどい加工、許せない!

[C4] 盗作盗用疑惑

  • 2013-01-29 04:08
  • トツボー
  • URL
  • 編集

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Author:山本七平bot
山本七平bot(@yamamoto7hei)がつぶやくツイートを日毎にまとめるブログです。
ちなみに、今までこちらのアドレスに存在したブログ「一知半解なれども一筆言上」管理人がつぶやくツイートまとめ記事は→http://yamamoto8heitweets.blog.fc2.com/ へ引越しいたしました。よろしくどうぞ。

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