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07/31のツイートまとめ

yamamoto7hei

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07-31 08:00

■山本七平botまとめ/「伝統文化」と「近代化」を調和させることの難しさ/~「日本ダメ論&スバラシイ論」は無意味~https://t.co/0m3qI5A8wz
07-31 08:05

■山本七平botまとめ/「仮名(かな)が日本を作った」/~漢字文化に圧殺された韓国、圧殺されなかった日本~https://t.co/NqS0dnHFAh
07-31 08:10

⑩以上のような意味における宗教性をもたない日本人はいない。従って、日本人が非宗教的とは決して言えないのである。
07-31 08:12

⑪ただ、徳川時代の中期より表現が儒教的になり、同時に明治のはじめの廃仏毀釈で仏教的表現を国定教科書から抹殺したので、人々が、自己の使う言葉がいかなる宗教的意味を内包しているかが、わからなくなっただけである。
07-31 08:42

⑫人びとが無意識に使う「自分が信じられない」も「本心では……」も宗教的表現で、それを自覚していないだけだが、これについては後述しよう。
07-31 09:12

①【商人は、国中の「自由」をまもる大切な職業だ】さて、次は「商人日用」である。商人蔑視はいずれの国にもあり、徳川時代の日本だけが特に強かったわけではないが、この「封建性」が未だに尾をひいているのは、日本の新聞だけであろう。<『日本資本主義の精神』
07-31 09:42

②そういう点から正三の商業論を見ると、実に面白い。まず、彼は「売買の作業は、国中の自由をなさしむべき役人に、天道よりあたへたまふ所也。」と思い定めよとしている。彼は、自由の基礎を、売買、流通に置いているのである。
07-31 10:12

③われわれは、自由という言葉をさまざまに使うが、少なくともその基本的な「不自由でない」という状態は、流通によって支えられていることに、案外気づかない。一切の流通がとまれば、人はあらゆる面で拘束をうける。
07-31 10:42

④現代なら、石油の流通がとまり食糧の流通がとまったら、日本人の全員が動くに動けない状態となり、「自由」を論ずる自由さえ失ってしまうであろう。
07-31 11:12

⑤そして、この流通の基本をなすのが「売買の作業」であり、これを担当するものはまさに「国中の自由をなさしむ」べく、天道から命じられた役人なのである。従って、正三には、「売買の作業」とそれに従事する商人への蔑視は皆無である。
07-31 11:42

⑥こういう人が16世紀の日本の武士にいたというのは不思議であり、この点だけを取上げてもまさに独創的な思想家であろう。勿論「心にあって業(わざ)になし」の原則はあり、商業という「業」そのものが問題なのでなく、それに従事する者が仏行としてそれを行なっているか否かが問題なのである。
07-31 12:12

⑦商人は次のように問う。【つたなき売買の業をなし、得利(とくり)を思念(おもいねんじ)、休時(やすむとき)なく、菩提にすすむ事不叶(かなわず)、無念の到(いたり)なり。方便を垂給(たれたまえ)。】
07-31 12:42

⑧これに対する正三の答えは、決して「得利否定」ではなく、「先(まず)得利の益(ます)べき心づかひを修行すべし。」であり、その道は「一筋に正直の道を学べし。」なのである。
07-31 13:12

⑨そして、この「正直」こそ正三の原則であり、「国中の自由をなさしむべく役人」と信じ「正直の旨を守て商(あきない)せんには、火のかはけるにつき、水の下れるに随(したがい)て、ながるるごとく、天の福、相応して、万事、心に可叶(かのうべし)。」と記す。だがこれで喜んではならない。
07-31 13:42

⑩こういうのを有漏善(うろぜん)といい、これだけでは成果が出てきたときに、心がおごって必ず悪道に落ちてしまう。真の善は無漏善なのだから、「売買の作業則無漏善」としなければならない。ではどうすればよいのか。
07-31 14:12

⑪「此身を世界に抛(なげうち)て、一筋に国土のため万民のためと思ひ0入(いり)て、自国の物を他国に移、他国の物を我国に持来て、遠国遠里に入渡し、諸人の心に叶べしと誓願をなして…此身を捨てて念仏し、一生は唯、浮世の旅なる事を観じて、一切執着を捨、欲をはなれ商(あきない)せんには(続
07-31 14:42

⑫続>諸天是を守護し、神明利生を施て、得利もすぐれ、福徳充満の人となり、大福長者をいやしみて、終(つい)に勇猛堅固の大信心発(た)て、行住座臥、則禅定と成て」ごく自然に成仏できる、こうすればよいと説いたのである。
07-31 15:12

①【日本を変えた、結果としての利潤は善である、という思想】以上が農工商に成仏の道を説いた彼の教えである。これらは大変に面白い考え方で、一言で表わすなら「世俗の業務は、宗教的修業であり、それを一心不乱に行なえば成仏できる。」という事である。<『日本資本主義の精神』
07-31 15:42

②この原則は士農工商を通ずる彼の大原則で「修業之念願、三宝之徳用、武士日用」の中に「仏法則世法也」という形で要約され「世法にて成仏するの理(ことわり)なり。」と説かれ、(続
07-31 16:12

③続>「世法にて成仏する道理を不用(もちいず)ば。一切仏意を知らざる人也。願(ねがわく)ば世法を則仏法になし給ヘかしとの念願なり。」と記されている。正三のこのような発想には、戦乱から秩序へという時代的背景があったであろう。
07-31 16:42

④確かに秩序は成り立った。平和は来た。しかし同時に「戦国の夢」は消え、一種の精神的閉塞状態を招来した。士農工商は徐々に固定していき、人々が何に「生きがい」を求めてよいかわからぬ時代が来た。
07-31 17:12

⑤この中で、正三は、日々の業務の中に宗教性を求めることに、解決を見いだそうとしたといえる。農業は仏行であり、一心不乱に行なえばそれは自らを成仏さすだけでなく、社会を浄化しうるのである。
07-31 17:42

⑥職人が一心に働けば、品々が限りなく出て世のためとなるが、これも一仏の徳用であり、それを行なっている者はありがたき仏性を具足しているのである。商人が前記のごとく需要と供給のあいだをつなげば、それは世の人を自由にし、同時に自らも成仏できるのである。
07-31 18:12

⑦この発想はまことにユニークだが、もとを探れば、やはり禅からきたものであろう。当時、武士に「剣禅一如」といった考え方があった。一心不乱に剣術を学ぶのは「殺し屋」になるためでなく、禅の修行と同じであるという考え方である。
07-31 18:42

⑧この考え方を農工商の三つに広げれば、農民が一心不乱に耕すのも禅の修行であり、職人が一心不乱にノミを振うのも修行であり、商人の巡礼もまた修行でありうる。そのように修行として自己の職業を行なうようにすること、すなわち「世法を則仏法になし給へ。」というのが彼の念願であった。
07-31 19:12

⑨これが、彼の思想が「禅宗社会倫理」といえる理由であり、その基礎にあるのは、最初に記した「組織禅学」である。
07-31 19:42

⑩武士であり、同時に禅僧である正三が、その発想を四民のことごとくに広げ、これを一種の国民道徳として秩序の基礎を確立し、同時にそれを行なう事の中に宗教的な精神的充足を求めようとした訳である。
07-31 20:12

⑪彼はこの仏法によって世の中を治めたいと記しており、本当の念願は以上のような意味の仏教体制の確立であったであろう。そして、この中の職人が物を造り出す事を一仏の徳用とし、また商人が完備した流通機構を造り出す事も人を自由にするという発想は極めて近代的であると言わねばならない。
07-31 20:42

⑫そしてこれが新しい職業観の確立になり、同時に日本資本主義の倫理の基礎となって不思議でなかった。だが、いずれの思想であれ、それは現実の利害関係に対応して様々に作用する。この考え方は「士」にとっては別に問題はないが、農工商、特に商には一つの問題がある筈である。それは利潤である。
07-31 21:12

⑬士がいかに剣を修行しても、これは利潤を生じないが、商が巡礼のごとく一心不乱に働けば、利潤を生ずる。これは農でも工でも同じであり、この点では士と基本的に違う。では、利潤を追求してよいのであろうか。もちろん否であり、それをすれば三毒の一つである「貪欲」に冒される。
07-31 21:42

⑭では、それを追求したのではないのに、結果において利潤が生じた場合はどうなのであろうか。正三は、この「結果としての利潤」は、決して否定していない。
07-31 22:12

⑮すなわち「正直の旨を守て商(あきない)せんには、火のかはけるにつき、水の下れるに随(したがい)て、ながるるごとく、天の福、相応して、万事、心に可叶(かのうべし)。」なのである。ただ、この「福徳を得て悦べきにあらず。」である。
07-31 22:42

⑯これは「有漏の善」であるから、それで満足していては堕落し「必(かならず)悪に入なり」だから、この状態のままであってはならず、更に「無漏善」となすべく願い、巡礼の如くにあらねばならない、と説いている。だが、彼は決して結果としての利潤そのものまで否定している訳ではないのである。
07-31 23:12

⑰この考え方は、受取り方によっては、世俗社会の肯定となる。カルヴァンが、それを意図せずに、世俗社会を肯定していたように、正三もまた、自ら意図せず、世俗社会を肯定していた。彼は、「世法を仏法」にすべく説いたが、受け取るほうは、「仏法を世法」にしてしまったわけである。
07-31 23:42

■山本七平botまとめ/【普遍主義的自由主義】/普遍主義がもたらす”迷惑”とは/~西欧的普遍主義を疑え~https://t.co/4tBzuVEDWG
07-31 23:45

■山本七平botまとめ/【「で」で食っても「を」で食うな】/~日本社会から消えつつある「で」と「を」の峻別~https://t.co/MPjVof1jjs
07-31 23:50

■山本七平botまとめ/【防衛の四原則】/太平洋戦争から得た教訓とは/~「先見性」「的確な外交関係」「国内整備」の前提なしに「軍備」を増強しても無駄~https://t.co/F5tV2b8Lmd
07-31 23:55

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