FC2ブログ

Entries

09/10のツイートまとめ

yamamoto7hei

㉘これが神輿動座の始まりで、ついで長治二年(1105年)に、祗園の神輿を奉じて朝廷に強訴し、その秋また日吉の神輿を奉じて強訴している。
09-10 08:12

㉙こうなると諸大寺の強訴競争のようになり、それを一々あげるわけには行かないので以上でとどめ、なぜこのようなことが平然と行われ得たのか、行う方は何を正当性としてこのようなことを行なったかについて記すことにしよう。
09-10 08:42

㉚まず第一が当時の人のもつ宗教的畏怖の逆用もしくは悪用である。これは前述の「放氏」によく現われている。興福寺大衆の満寺集会の議決は春日神社の神慮であり、藤原氏はその氏神の神慮に従わざるを得ない。では、天皇から命じられても出仕しないのであろうか。
09-10 09:12

㉛そうなると、彼らの議決は国法を超えるものとなり、彼らの要求に屈することは、今でいえば「超法規的処置」ということになる。
09-10 09:42

㉜「強訴トハ理不尽ノ訴訟也」が鎌倉時代の定義だが、重要な点は、現代の「超法規的処置」と同じように、その要求を受理せざるを得ない側も、強要して受理させる側も、共に「理不尽」だということを知っていた点である。
09-10 10:12

①【理不尽な強訴の尖兵たち】「理不尽」と知りつつ強制するケースは二つしかないと考えてよい。一つはヤクザのようにはじめから「理」など無視している場合、もう一つは、通常の「理」を超える絶対的な「義」が自分の側にあると信じている場合である。<『日本人とは何か(上)』
09-10 10:42

②いわば何らかの「大義」のためハイジャックして超法規的に犯人や容疑者を釈放させて自分のところへ送らせる、などというのはこの一例である。ただ以上の二つのケースが「タテマエ・ホンネ」という形になっている場合もある。
09-10 11:12

③「タテマエ」からいうと、大寺院は「鎮護国家」を任とし、国家は王法・仏法で支えられているのだから、仏法もまた法であるという理屈が成り立つ。
09-10 11:42

④だがこの仏法という意味が、現実に存在する寺院勢力を意味するようになると、その衆徒による「満寺集会の議決」は神慮を現わすからこれまた法であり、この法を無視すれば「仏法を破滅せば、国家は滅亡せん」で、国もまた滅びるから絶対に無視してはならないという理屈も成り立つ。
09-10 12:12

⑤だが、その「満寺集会の議決」が、寺領に対して横暴であった、というより横暴であったと彼らが主張する国司を罷免せよといった要求になると、元来は「王法」の支配下にある国司を、彼らの力で罷免させる結果になる。
09-10 12:42

⑥こうなると、現実問題として「満寺集会の議決」なるものが「法以上の法」になってしまう。そして実態を調べてみると、彼らの行き方は、まさに「タテマエ・ホンネ」が一体となっている。以上の原理を押し立てれば絶対的な権力を持ちうる。だが彼らは重要なことを忘れていた。
09-10 13:12

⑦簡単にいえば、国司の罷免要求とか、寺領の荘官の罷免といったことは、あくまでも世俗的な問題であり、厳密の意味での仏法の問題ではない。
09-10 13:42

⑧これが前述のサンヘドリンの多数決のように、あくまでも「教義」の解釈に限定されているなら、その決定が宗教法の実質的改正という形で一般人に作用しても、一般人がその多数決方式をそのまま自分たちも採用しようという動機づけにならない。
09-10 14:12

⑨しかし、満寺集会の議決が直接に世俗問題に干与すると、自分の足元から同じ現象が起こってくる可能性がある。そして興味深いのは、神仏混淆〔こんこう〕を当然とする彼らは、それを「神道の神社に祀られる神」の神意だとした点である。
09-10 14:42

⑩神道の神の神意が仏典に基づく多数決に現われる、という面白い現象を示しているわけだが、仏典を知らない者がそれを見れば、神道の信徒ならだれでもこれが行えることになる。日本にはどこにでも神社があり、普通の農民でもその氏子である。
09-10 15:12

⑪氏子といってもそれは血縁集団ではないが、彼らが、一村一味同心して多数決で、年貢を一切納めませんと言い出したらどうなるか。それはその神社の神の「神慮」だから、超法規的に正しいといえることになる。そしてこういう問題が実は、1100年代にすでに起こっている。
09-10 15:42

⑫だがさらに大きな問題は、この寺院勢力に対抗する新興武家階級もこの方式で組織化を進めていけるということである。だがこの問題についてはさらに後述するとして、寺院勢力がもつ問題点を少し記そう。いずれの国であれ「聖なるもの」が最も堕落しやすいのが現実である。
09-10 16:12

⑬元来僧とは、世俗の社会を捨てて「出家・遁世」したものだが、実質的には「遁世」でなく「貪世」であるという記述が『沙石集〔しゃせきしゅう〕』にある。「世を遁れる」のでなく「世を貪る」のである。
09-10 16:42

⑭そしてヨーロッパの御堂〔テンプル〕騎士団のように、大寺院は兵力も持っていた。この僧兵の起源については様々な説があるが、前記の恵美押勝〔えみのおしかつ〕の叛乱(764年)に、近畿の諸寺がその使用人を差し出して官軍を助けたと、称徳天皇により…褒賞をもらっている。
09-10 17:12

⑮これが僧兵出現のはじめかもしれない。もちろんこれら使用人の身分は低い。そして当時の寺院は前述のように「鎮護国家」を祈る公務員だから、この世の身分がそのまま寺院内に持ち込まれた。
09-10 17:42

⑯だがそこでは仏法が研鑽されているから、それを無視して俗世の身分を持ち込まれ、その者が高位の僧職に就くことを、身分の低い長年の研鑽者が容認するわけがない。
09-10 18:12

⑰身分の低い大衆が団結してこれに抗議し、朝廷もこれを無視することができないという形で、「満寺集会の議決」という方式が徐々に確立されたものと思われる。だがこの大衆が果して「遁世」なのか「貪世」なのかよくわからない点がある。
09-10 18:42

⑱彼らは寺院の内部で自己の権利を主張するだけでなく、外へも主張しはじめている。そうなると、寺院の利益に関する「満寺集会の議決」は専ら寺院の利権保持のために用いられ、これが「法以上の法」となり、それを朝廷に強訴するため、神輿をかつぎ出すデモになる。
09-10 19:12

⑲このデモを武器を持った僧兵が行えば、最も効果的である。そして…班田収授の法で過大な租庸調に耐えられず逃亡する農民は幾らでもいる。彼らは新しい開墾地に隠れるか、僧形になって寺院に逃げ込むか、または遊民化して放浪しつつ時には盗賊になるか、といった道を選ぶしかない。
09-10 19:42

⑳そして最も安全な道は僧兵になってしまうことであった。ここは一種の治外法権地区だからである。延喜十四年(914年)三善清行〔みよしきよゆき〕が上申した十二ヶ条の意見書によると、諸国の百姓は課税を逃れるため勝手に髪を剃って法衣を着ている。
09-10 20:12

㉑だが彼らに妻子があり、僧の戒律など一切守らず、勝手なことをしていると述べているが、それらが大寺院に集まってくれば、文字通りの「悪僧」になる。これを強訴に使えば効果的だし、また寺院内の勢力争いにも活用ができる。
09-10 20:42

㉒そして彼らの常識は僧院内にいるといっても全く現世的で、まさに「遁世」でなく「貪世」である。
09-10 21:12

①【超法規空間「荘園」内の秩序】ではこの僧兵たちをどうやって養うか。それは問題なかった。多くの開墾地が寄進されたからである。八世紀にすでに、最も広大な土地を私有しているのが天皇家と寺院であったのは皮肉である。<『日本人とは何か(上)』
09-10 21:42

②天皇家の私有地は勅旨田といわれて不輸租(無税)であったが、寺院もまた寺田を給与されて不輸租であった。そうなれば当然に、自己の開墾地を名目だけ寄進して不輸租にしてもらい、多少の名義料を寺院に払って所有権を保証してもらった方が有利である。
09-10 22:12

③この保証が拒否されれば、寺院側も名義料を失うから当然に強訴する。そうなればこれが最も完全な保証であろう。このようにして寺院が多額の収入を得れば、それで土地を買収することができる。朝廷は寺院が土地を買収し、また寄進を受けることを何回も禁じている。
09-10 22:42

④ということはこの禁令が一向に守られなかったことを意味している。そしてこのような土地が荘園となった。もちろん、寄進の対象は天皇家と寺院だけでなく、自己の実質的な所有権を保証してくれる者なら、だれでもよかった。そこで藤原氏が勢力を得てくればこれにも寄進をする。
09-10 23:12

⑤いわば天皇家・寺院・藤原氏といった治外法権的な権力をもっている者なら、誰でもよかった訳である。そしてこの荘園は自然発生的なものだから、はっきりと制度的に図式化はできにくいが、大体次のような形になっていた。
09-10 23:42

スポンサーサイト



この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://yamamoto7hei.blog.fc2.com/tb.php/2716-6b5135d4

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

山本七平bot

Author:山本七平bot
山本七平bot(@yamamoto7hei)がつぶやくツイートを日毎にまとめるブログです。
ちなみに、今までこちらのアドレスに存在したブログ「一知半解なれども一筆言上」管理人がつぶやくツイートまとめ記事は→http://yamamoto8heitweets.blog.fc2.com/ へ引越しいたしました。よろしくどうぞ。

山本七平botが、現在つぶやいているツイート

山本七平bot < > Reload

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR