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12/27のツイートまとめ

yamamoto7hei

■山本七平botまとめ/【言葉を重んじるセム族の伝統①】すべてを言葉にしなければ無効/字引きも作らずに親アラブとは……https://t.co/gh0ToWEv4l
12-27 00:00

■山本七平botまとめ/【言葉を重んじるセム族の伝統②】/「初めに言葉あり」の真意/「いわく言い難い」ものはないhttps://t.co/CVrgzB9ECD
12-27 00:10

■山本七平botまとめ/【正統と異端・護教論とその裁定①】仏教と十字架のキリスト/新約編集史=西洋の精神形成史/日本には生じなかった護教(弁護)論https://t.co/Ih1P39kryL
12-27 00:20

■山本七平botまとめ/【正統と異端・護教論とその裁定②】古い護教論の一例/アピオンの批判とヨセフスの反論https://t.co/SlZdQ6pXzi
12-27 00:30

■山本七平botまとめ/【正統と異端・護教論とその裁定③】裁定者ローマ皇帝の前での討論/ローマ皇帝の裁定/日本に予想される困難https://t.co/8Sw5jToxXl
12-27 00:40

■山本七平botまとめ/【言葉の差――神概念の相違】神・エロヒム・テオス/「私はBeingである」とは/この基本的相違をどうするかhttps://t.co/aEwOPwlS5n
12-27 00:50

■山本七平botまとめ/【ものの見方の差】日本にない対立概念/日本のばあいは二元論/すべてに誤る善玉悪玉観/ローマ法の世界と自然法の世界https://t.co/eGsR6YlB4M
12-27 01:00

■山本七平botまとめ/【偉大なるリアリスト・孔子の素顔/乱世にひたすら秩序を求め続けた「偉人」の生涯①】シャカやキリストのような”生誕伝説”のない孔子/「十有五にして学を志す」――晩学・独学による出発https://t.co/aoMDhCf5FB
12-27 01:10

■山本七平botまとめ/【偉大なるリアリスト・孔子の素顔/乱世にひたすら秩序を求め続けた「偉人」の生涯②】「冨」は否定せず、それを得る自らの規範こそが問題/教育は「時に興り、礼に立ち、楽に成る」/「三十にして立つ」古典の学習は終了https://t.co/aQG3oQ3B3O
12-27 01:20

■山本七平botまとめ/【偉大なるリアリスト・孔子の素顔/乱世にひたすら秩序を求め続けた「偉人」の生涯③】周王朝の伝統「礼」に新しい秩序の理念を発見/いかなる体制であれ、秩序は常に「形」を伴うhttps://t.co/UxRjY8quVD
12-27 01:30

■山本七平botまとめ/【偉大なるリアリスト・孔子の素顔/乱世にひたすら秩序を求め続けた「偉人」の生涯④】「四十にして惑わず」政略家・孔子の誕生/「天命を知る」模範国家の実現に腐心する政治家・孔子https://t.co/duX7TH3O3J
12-27 01:40

■山本七平botまとめ/【偉大なるリアリスト・孔子の素顔/乱世にひたすら秩序を求め続けた「偉人」の生涯⑤】何度も起こった孔子暗殺未遂事件/高弟顔淵の死、最愛の弟子子路の死/「古典」とは、常に人の発想を新たにするものhttps://t.co/Oc4TbUYs0w
12-27 01:50

■山本七平botまとめ/【変換期にみる日本人の柔軟性/ベンチャーの精神①】明治における企業はすべてベンチャービジネスであったhttps://t.co/2AoPvf6IEo
12-27 02:00

■山本七平botまとめ/【変換期にみる日本人の柔軟性/ベンチャーの精神②】「これより先に行くな(non plus ultra)」というタブーを破った元祖ベンチャービジネスマン、コロンブスhttps://t.co/KgSzuOrWyR
12-27 02:10

■山本七平botまとめ/【変換期にみる日本人の柔軟性/ベンチャーの精神③】創業者が備えている三つの才能、シーアー(予言者)、アジテイター(煽動者)、オルガナイザー(組織者)https://t.co/L8Mcts3Kxp
12-27 02:20

■山本七平botまとめ/【変換期にみる日本人の柔軟性/ベンチャーの精神④】創造的破壊者であったコロンブスの末裔たちhttps://t.co/LMxGcq8azU
12-27 02:30

■山本七平botまとめ/【変換期にみる日本人の柔軟性/企業家の精神①】三百年続いた幕藩体制の経済的側面を支えた「勤労のエートス」と「企業家精神」https://t.co/rB7N2I5jHZ
12-27 02:40

■山本七平botまとめ/【変換期にみる日本人の柔軟性/企業家の精神②】上杉鷹山の企業家精神https://t.co/a6rsVHYICh
12-27 02:50

■山本七平botまとめ/【変換期にみる日本人の柔軟性/企業家の精神③】日本資本主義の特色https://t.co/FYSSMEP7D6
12-27 03:00

■山本七平botまとめ/【変換期にみる日本人の柔軟性/企業家の精神④】武家の伝統に忠実だった”ニューマン”織田信長https://t.co/Qlkc3EFtag
12-27 03:10

■山本七平botまとめ/【変換期にみる日本人の柔軟性/企業家の精神⑤】企業家精神の持ち主はチェンジ・テーカー(変化を受ける人)ではなく、チェンジ・メーカー(変化を作り出す人)https://t.co/vnRtWocvkn
12-27 03:20

■山本七平botまとめ/【変革期にみる日本人の柔軟性/科学技術の導入①】明治期の進歩的文化人にとって排除すべき迷信に過ぎなかった宗教https://t.co/ihAOE8TrNK
12-27 03:30

■山本七平botまとめ/【変革期にみる日本人の柔軟性/科学技術の導入②】新しい技術や製品に対し、宗教規範や生活規範に基づく拒否反応が一切無かった明治の庶民https://t.co/h52NrZwTiH
12-27 03:40

■山本七平botまとめ/【変革期にみる日本人の柔軟性/科学技術の導入③】無宗教的・擬似科学的・近思録的世界観の持ち主、日本人https://t.co/2fTXCk0jA3
12-27 03:50

■山本七平botまとめ/【変換期にみる日本人の柔軟性/「不易」と「流行」①】先入観や偏見が一切無く「情報敏感人間」であった不倒翁、渋沢栄一https://t.co/k018vBlbCu
12-27 04:00

■山本七平botまとめ/【変換期にみる日本人の柔軟性/「不易」と「流行」②】「富国強兵」を目標とした大久保利通、それに逆らい「富国富民」という目標に邁進した渋沢栄一https://t.co/nVkK9YiDDs
12-27 04:10

■山本七平botまとめ/【変換期にみる日本人の柔軟性/「不易」と「流行」③】流行には敏感だったが、それにおぼれることが無かった「不易」の人、渋沢栄一https://t.co/L4WVks9CTq
12-27 04:20

■山本七平botまとめ/【十五年周期仮説でみる昭和史/戦後のパイロット・プラント、大正①】終戦と大正自由主義https://t.co/nevtfW8hPV
12-27 04:30

■山本七平botまとめ/【十五年周期仮説でみる昭和史/戦後のパイロット・プラント、大正②】戦後よりも、よりよく機能した大正民主主義https://t.co/Cuos11IP36
12-27 04:40

■山本七平botまとめ/【十五年周期仮説でみる昭和史/戦後のパイロット・プラント、大正③】自由主義・資本主義堅持という「不易」の方針が無かった為に失敗した昭和https://t.co/wamx7TD0zN
12-27 04:50

■山本七平botまとめ/【十五年周期仮説でみる昭和史/昭和における変動①】マスコミが騒ぐ話題の予測は当たらないhttps://t.co/rq1vr99YYi
12-27 05:00

■山本七平botまとめ/【十五年周期仮説でみる昭和史/昭和における変動②】日本の革新勢力が保守よりも保守的な理由/「保守のための革新」が明治以降の日本人の生き方https://t.co/sQLu9StFAx
12-27 05:10

■山本七平botまとめ/【十五年周期仮説でみる昭和史/昭和における変動③】意識の転換は商品の選択に現れる/オイルショック後紙くず化したベストセラー田中角栄伝https://t.co/swwKnZJAyA
12-27 05:20

■山本七平botまとめ/【十五年周期仮説でみる昭和史/昭和における変動④】明治以来一貫してエネ不足に苦しんだ日本において唯一の例外だった1960年代https://t.co/k6WDpMTRc3
12-27 05:30

■山本七平botまとめ/【十五年周期仮説でみる昭和史/昭和における変動⑤】エネ不足にお家芸「維持のための変革」で対応することしかできない日本https://t.co/aeqvqdRoKp
12-27 05:40

■山本七平botまとめ/【十五年周期仮説でみる昭和史/昭和における変動⑥】高齢化社会が若者の保守化・老成化を促進するhttps://t.co/Na53iNRYyu
12-27 05:50

■山本七平botまとめ/【十五年周期仮説でみる昭和史/昭和における変動⑦】日本の社会保障が高福祉高負担にならない理由/社会的階級意識がなく、一揆的一体感が優先する日本社会https://t.co/dDmJ49jR7Z
12-27 06:00

■山本七平botまとめ/【十五年周期仮説でみる昭和史/昭和における変動⑧】会社組織という機能集団が”一揆的共同体”に転化している日本社会https://t.co/AgDDp8JJ9g
12-27 06:10

■山本七平botまとめ/【十五年周期仮説でみる昭和史/昭和における変動⑨】日本社会における高齢者問題は共同体内に隠居制を設けて対応すべしhttps://t.co/i7eoF5KcIL
12-27 06:20

■山本七平botまとめ/【1990年代の日本/潜在化する意識の転換①】1990年代の日本は休養・休止願望の時代https://t.co/mX3EYyTXt8
12-27 06:30

■山本七平botまとめ/【1990年代の日本/潜在化する意識の転換②】日本人の休養・休止願望が招いた「仕事本位なアメリカ人など居ない」という誤った思い込みhttps://t.co/HRVM13yYJI
12-27 06:40

■山本七平botまとめ/【1990年代の日本/潜在化する意識の転換③】実態から程遠い「日本健全、アメリカ不健全、日本人働き蜂、アメリカ人レジャー本位」という印象批評https://t.co/bUtA1yNfdz
12-27 06:50

■山本七平botまとめ/【1990年代の日本/潜在化する意識の転換④】休養・休止願望期における安易な無責任論的主張「なるなる論」https://t.co/PKFawKxw4X
12-27 07:00

■山本七平botまとめ/【1990年代の日本/潜在化する意識の転換⑤】「なるなる論」から「する論」へと「なる」危険性/大戦争を「した」のではなく、いつの間にか大戦争に「なっていた」戦前の日本https://t.co/CTbs3r17KX
12-27 07:10

■山本七平botまとめ/【1990年代の日本/潜在化する意識の転換⑥】「倫理を叫ぶマスコミ」ではなく「商法改正」によって封じ込められた総会屋https://t.co/eQPpoepmeo
12-27 07:20

■山本七平botまとめ/【1990年代の日本/潜在化する意識の転換⑦】合理的な新しい法が新しい常識をつくるhttps://t.co/md0nQVXcMU
12-27 07:30

■山本七平botまとめ/【1990年代の日本/1990年に向けて①】日本の国際的地位を保証する大前提「経済的優位の維持」は大丈夫か?https://t.co/GDrfpmfpAx
12-27 07:40

■山本七平botまとめ/【1990年代の日本/1990年に向けて②】日本民族の履歴書の中には西欧民主主義(ウエスタン・デモクラシー)という言葉はないhttps://t.co/1FZNr23XqZ
12-27 07:50

⑲さらに彼は説明を進めて次のようにいう。【すぐれたるとは尊きこと善きこと、功〔いさお〕しきことなどの、優れたるのみを云〔いう〕に非ず。悪〔あし〕きもの奇〔くす〕しきものなども、よにすぐれて可畏〔おそるべ〕きをば神と云〔いう〕なり。】
12-27 08:12

⑳【さて人の中の神は、先〔まず〕かけまくもかしこき天皇〔すめらみこと〕は、御世〔みよ〕御世みな神坐〔いま〕すこと、申すもさらなり。其〔そ〕は遠つ神とも申して、凡人〔ただびと〕とは遥かに遠く、尊く可畏く坐〔いま〕しますが故なり。】
12-27 08:42

㉑【かくて次々にも神なる人、古〔いにしえ〕も今もあることなり。又天〔あめ〕の下を受け張りてこそあらね、「一国一里一家の内につきても、ほどほどに神なる人あるぞかし。」さて神代の神たちも、多くは其代の人にして、其代の人皆神なりし故に、神代とは言〔いう〕なり】と。
12-27 09:12

㉒さらに彼は書紀・万葉では、木霊〔こだま〕も虎も猿もカミといわれ、海山も【磐根〔いわね〕、木株、草葉のよく言語〔ものいい〕し類〔たぐい〕なども皆神なり】と記されていることを指摘する。
12-27 09:42

㉓もっとも現代では白石の定義も宣長の定義も、必ずしも正しいとはいえない。しかし重要なことは、西欧と接触する以前の日本人自身は「カミ」という言葉をそのように定義していたという事実である。そしてその定義に出てくる伝統的な「カミ」は、およそGodとは無関係である。
12-27 10:12

㉔もし無関係でなく、「一国一里一家の内につきても、ほどほどに神なる人あるぞかし」なら、マッカーサーもまたカミである。ではアメリカ人の44.2%が、マッカーサーをもGodと信ずるか。冗談もいいかげんにしてくれということになろう。
12-27 10:42

㉕では一体なぜ無関係なものが混用され、同時にさまざまな誤解を生み出したか。これはキリスト教がヨーロッパヘ入っていくとき「ヤハウェ」を「オリンポスのゼウス」と訳したら、どのような混乱が起こったか想像されればよい。いや、問題は実はその比ではないのだが――。
12-27 11:12

㉖そこで日本の神話や伝説を読む場合、以上のことを念頭に置き、同時にミュケナイの王アガメムノンは神々の一人の子孫、また古代のゲルマンの王もみな、その神話の神々の子孫であることを連想すればよい。
12-27 11:42

㉗もっともギリシアでもドイツでも、そういう王たちの子孫乃至は子孫とされるものが今もなお天皇というわけではない。日本の特徴といえば、神話時代から二十世紀まで、さまざまなものが継続し、これが常に、新しい時代と併存していること、それは何も天皇制に限らないことであろう。
12-27 12:12

㉘ヘブル大学の日本学者ベン=アミ・シロニー教授によれば、日本人は一面では強く継続性を保持し、それによっていかなることがあっても継続性が保証されていると信ずるがゆえに、遠慮ない改革を平然とやって行けるのだといわれる。継続性の保持は天皇制だけではない。
12-27 12:42

㉙そしてこの継続性の保持と一大改革の併存は、律令制という中国の体制を輸入したとき、従来の日本の諸神話を『日本書紀』と『古事記』にまとめたときにはじまっている。というのは後述するように中国は神話と統治者とは無関係の国だからである。
12-27 13:12

㉚ところが日本は、中国の影響を強く受けると逆に神話を集録して一種の聖典とした。…「神話」は「天地創造」からはじまるが、東アジアでこういう体系的な神話を残し、その神話の主役の子孫とされる者が今も天皇である国は日本だけであろう。この点、不思議な国だといえば、言える。
12-27 13:42

㉛どの国にもかつて神話はあり、中国にももちろん神話があったが、今ではそれの断片が『山海経』や『楚辞』の天問篇に見られるにすぎず、人間の世界と接続しない。
12-27 14:12

㉜これは古代以来、中国思想の主流を占めた儒教が孔子の「怪力乱神を語らず」で神話を否定し、かわりに聖人物語と歴史物語がその位置を占めるようになったからだといわれる。儒教は、ある意味では無神論である、といえば語弊があるが、神なしで成立しうる思想である。
12-27 14:42

㉝だがこのことは、中国の思想、特に道教が日本の神話に影響しなかったということではない。前に記した女王卑弥呼の鬼道とは、後漢末に張魯がはじめた道教の一派だともいわれるが、揚子江の河口付近からの道教の伝播は当然に考えられる。
12-27 15:12

㉞…日本の神話の場合はむしろ湿地から湧き出る生命力と繁殖力の象徴とみられており、稲作との関連を考えてよいかもしれない。また神代から人代に移るところの、いわゆる「海彦・山彦神話」は明らかに狩猟・漁澇を前提とし、農業は出てこない。
12-27 15:42

①…【神話で裏付けた天皇の正統性】この神話が面白い点は「楽園」が天上ではなく海底にあることであろう。似たような神話は太平洋からインド洋までの島々や北米・南米の海岸地方にもあるという。さらに同じような伝説がもう一つ日本にある。<『日本人とは何か(上)』
12-27 16:12

②そしてこのことは、この神話は大陸系ではなく大洋系で、クストオのように海の中の美しさを知る者の神話であることを物語っている。
12-27 16:42

③そして前に記したようにこのヒコナギサタケ・ウガヤフキアエズがその叔母のタマヨリヒメを妻とし、カムヤマトイワレヒコ(神日本磐余彦)すなわち第一世の神武天皇とほか三人の男子を生んだところで『日本書紀』は「神話」すなわち「神代」下を終わって「人代」に入っていく。
12-27 17:12

④そして神話で見ると、社会構造の基本と同じように、日本は太平洋島嶼文化圏・東南アジア文化圏に属するとともに、東アジア大陸文化圏にも属していると見ることができる。これがおそらく日本文化の基層の特色であろう。
12-27 17:42

⑤『日本書紀』では、この神話と歴史著述の間は継続していて断絶がないが、第十代の崇神天皇は実在の人物としても、それ以前を史実と見ることはむずかしく、通常これを「闕史〔けっし〕時代」という。
12-27 18:12

⑥この点で興味深いのは神武天皇をハツクニシラスとしているが、崇神天皇をもハツクニシラスとしている点である。なぜこういう形になったか。これを、神話時代・伝説時代・歴史時代と区切ったのだと考えれば合理的解釈になるが、こういう解釈はかえって危険であろう。
12-27 18:42

⑦ではなぜそうなっているか。さまざまな説があるが、それは省く。問題は、なぜこのような書き方をしたのかより、むしろ、唐から律令制を輸入するのと並行して、なぜ、神話の集成ともいうべき『日本書紀』が宮廷の事業として編纂されたのか、である。
12-27 19:12

⑧日本は中国の影響を強く受けたが、日本神話は中国神話の運命をたどらず、逆に宮廷の事業として集成された。この問題は、なぜ「大宝律令」は、中国と違って神祇官と太政官が、しかも神祇官が上位の形で並存したかという問題と関連するであろう。
12-27 19:42

⑨これは、律令は輸入したけれども、それを実施する前提が、中国と日本では違っていたということである。当時の中国は長い歴史を経た先進国で、正統性(レジティマシィ)の理論は孔子・孟子によってすでに完成していた。
12-27 20:12

⑩それは、天子とは北極星を中心に整々とめぐる天の秩序を地上に再現すべき存在であり、最も徳の高い者にそれが可能だから、天がその者を天子に任命する。これが「天命」で、この孔子・孟子の思想から唐の時代まで、すでに千年近い歳月が流れ、一つの伝統となっていた。
12-27 20:42

⑪そして律令制とは、その伝統により形成された制度なのだが、当時の日本には、そのような思想も伝統もなかった。そこで、律令制を導入するという大きな改革を実施するにあたって、その主導権を発揮する天皇の正統性は何に基づくかという疑問は当然にあり得る。
12-27 21:12

⑫「天意は人心に現われる」というのが孟子の考え方の基本だが、強大な氏族の長の「人心」が自らの権力と財力を奪うこの改革をそのまま喜んで支持するとは思えない。中大兄皇子のクーデターが必要な所以である。
12-27 21:42

⑬もし自らの伝統に正統性の根拠を求めるなら、そして卑弥呼が日巫女なら、中国の記録から見ても既に五百年以上続く祭儀権の継承性と、その祭儀の対象である神話の神々達にこれを求めるのがごく普通の帰結であったろう。そこで正統性を根拠づける書として『日本書紀』が編纂されたと見てよいであろう。
12-27 22:12

⑭その一方で神祇官と太政官とが並立され、祭儀は天皇の最も重要な仕事となった。そして太政官の方にどのような変遷があっても、神祇官としての天皇は一貫してつづいている。これが前に述べたトマス・インモース師の言葉のように、イエズス会の宣教師が天皇を教皇と見た理由であろう。
12-27 22:42

⑮同時にそれは、神話の諸神を祀る神殿を二十世紀まで残す結果になった。ギリシアには諸神の神殿の遺跡が今も残っているが、以上の日本の神々の神殿はもちろん今もある。ただしそれは遺跡ではなく、今なお人が参詣する神社である。
12-27 23:12

⑯代表的な例は、伊勢神宮で、二十年に一度ずつ、新しい材料でもとの通りに建てなおされて現代までつづくが、それはブルーノ・タウトが「東洋のパルテノン」と呼んだ簡素な美しい建物であり、ここでは七世紀ごろの生活をそのまま再現したような祭儀が行われている。
12-27 23:42

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ちなみに、今までこちらのアドレスに存在したブログ「一知半解なれども一筆言上」管理人がつぶやくツイートまとめ記事は→http://yamamoto8heitweets.blog.fc2.com/ へ引越しいたしました。よろしくどうぞ。

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