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05/16のツイートまとめ

yamamoto7hei

⑨【岸田】たまたまその水準を抜きん出た賢明な指導者がいて、国が間違った道にはまり込もうとしているのに気づいて押しとどめようとしたら、暗殺されるか、暗殺されないまでも失脚させられます。そして国民は、国民の気に喰わぬことをしようとした者が暗殺されたことを拍手喝采して喜ぶでしょう。
05-16 00:26

⑩【岸田】みんなの拍手喝采が得られることなら、どんなことでもやるという連中には、いつだって事欠きませんから、暗殺者はいくらでもいます。もし、当時、東条が勇断をふるい、アメリカと妥協して、大陸撤兵を決意したりしていたら、確実にテロで殺されていたでしょうね。
05-16 00:56

⑪【岸田】東条なんて、気の小さい平凡な男で、救国の英雄といった柄でも、極悪人といった柄でもなかったと思いますが、評価をガラリと変えたのは国民の方でね。【山本】そのことに誰も疑問を感じないところがおもしろいな。【岸田】簡単に百八十度転換できるわけです。
05-16 01:26

⑫【岸田】戦争中は非国民という諸悪の根源をつくり、戦後は、かつて最高の善人、純粋人間であった軍人を、一握りの軍国主義者という名の悪人にする。しかも、その転換の奇妙さ不思議さに誰も気づいていない。
05-16 01:56

⑬【山本】「だまされた」という前提をつくるからでしょう。一億全員が詐欺にかかった。善人はだまされやすいんです(笑)善意を百パーセント通すには神にならざるを得ないのに、現実は、善意の通らない社会は悪いという考え方が支配的ですからね。
05-16 02:26

⑭【岸田】一度、問題をひっくり返して考えるといいんですよ。なぜ、社会に通らない考えを善意と考えるのか、と。通らないのは、「善意」の側にそれだけの理由があるのではないか、と。【山本】そう、そう。それこそが真に問うことの第一歩になるはずです。
05-16 02:56

1】日本人は「情況を臨在感的に把握し、それによってその情況に逆に支配される事によって動き、これが起る以前にその情況の到来を論理的体系的に論証してもそれでは動かないが、瞬間的に情況に対応できる点では天才的」という意味の事を中根千枝氏は大変に面白い言葉で要約している。<「空気」の研究
05-16 03:26

2】「熱いものにさわって、ジュッといって反射的に飛び退くまでは、それが熱いと幾ら説明しても受けつけない。しかし、ジュッといった時の対応は実に巧みで、大けがはしない」と。オイルショックのときの対応の仕方は、まさにこの言葉の通りだが、過去を振り返ってみれば、公害問題でも同じである。
05-16 03:56

3】この傾向は確かに我々にあり、またあって当然と言わねばならない。我々は情況の変化には反射的に対応はし得ても、将来の情況を言葉で構成した予測には対応し得ない。
05-16 04:26

4】前に”カドミウム”のところで「科学は万能ではない」という新聞投書を引用したが、その人が主張のつもりで言っていることは実は「現実」であって、言葉による科学的論証は、臨在感的把握の前に無力であったし、今も無力である。
05-16 04:56

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05/15のツイートまとめ

yamamoto7hei

②報告書には次の言葉がある。「選択的良心の持主の為に、この調査は意図されたのでなく……事実に到達するため」行われた、と。一体ここで言われている「選択的良心の持主」とは、どのような人を指しているのであろうか。
05-15 00:26

③簡単な例をあげれば、例えばベトナム戦争の時、米軍のソンミの虐殺は猛然と糾弾して実に良心的だが、北のユエの虐殺には一言も発せず、その事実さえ報道しないという形で隠蔽してしまうような人達の事、簡単にいえば良心発動の対象に選択がある人の事である。
05-15 00:56

④もちろんこの世界に選択的良心の持主が多々いる事を彼らは知っている。否、知っているどころか、「ディアスポラ」(離散)二千年の彼らの歴史は、良心的な、実に良心的な、しかし選択的良心の持主に苦しめられ続け、迫害され続けて来た歴史であった。
05-15 01:26

⑥これで彼らの良心は満足する。いわば彼らの良心は選択された対象にのみ発動されても、その選択外には発動されないのである。これが典型的な「選択的良心の持主」である。
05-15 02:26

⑦では、これに対してどう対抗すべきなのか。それはあくまでも事実を究明し、それを記録に残し「時間という名の法廷」に提訴する以外にない。
05-15 02:56

⑧これが彼らが、その長い苦難の歴史から学んだ事であった。そして、カハン調査委員会の行き方は、まさにその伝統を継承しており、欧米はその伝統を知るが故に、この調査委員会の報告は最も信用されるのである。
05-15 03:26

⑨我々には、こういう歴史的体験はない。そのためか、マスコミの「偏向」が問題とされる事はあっても、「選択的良心」とは何か、何故そのようになるか、といった探究は無いと言ってよい。
05-15 03:56

⑩従ってマスコミは、「良心的」ということ、「選択的良心的」ということを、自らの中で厳然と峻別し、後者が実は最も非良心的な行き方だなどと考える余地は全くないように見える。
05-15 04:26

⑪我々が極東の小さな島国であった時代は、それでもよかったのかも知れぬ。その為、マスコミの選択的良心が外国の選択的良心と呼応して日本政府を攻撃するといったことを、われわれは不思議と感じない程、この問題に不感症になっているのかも知れない。
05-15 04:56

⑫しかし、国際社会における我々の位置は昔通りではなく、我々自身が、何かの場合に選択的良心の攻撃の対象にならないという保証はないのである。
05-15 05:26

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05/14のツイートまとめ

yamamoto7hei

10】「軍隊は馭しつ馭されつ日が暮れる」という流行歌の替え歌がある程これが日常化し、皆がやっている事だから現行犯でも私的制裁(この場合は半殺し)ですみ、公の処罰には絶対にならない。ただし私物を盗めば別、これは「自己の為の泥棒」で「員数をつけた」のではない。ここに明確な一線はあった
05-14 00:26

11】盗みさえ公然なのだから、それ以外のあらゆる不正は許される。その不正の数々は省略するが、これは結局、外面的に辻棲が合ってさえいればよく、それを合わすための手段は問わないし、その内実が「無」すなわち廃品による数合わせであってもよいということである。
05-14 00:56

12】員数検査はもちろん命令である。それに対して「員数があってます」という報告さえできれば十分だということは、とりもなおさず、どんな命令に対しても、形式的に不備のない報告を出せばすむということになる。
05-14 01:26

13】これが普遍的な意味の「員数」という言葉で、S中尉がロにしたのはその意味でもあった。この員数主義の基盤は”組織の自転”でありその組織の内部に手がつけられず、命令が浸透しないという現実と後述するもう一つの事に基因していた。これは入営して…周囲を眺めれば誰でもすぐ気づいた筈である
05-14 01:56

14】たとえば私が入営したのは「私的制裁の絶滅」が厳命された頃で、毎朝のように中隊長が、全中隊の兵士に「私的制裁を受けた者は手をあげろ」と命ずる。中隊長は直属上官であり、直属上官の命令は天皇の命令である。軍人は忠節を尽くすのが本分だという。
05-14 02:26

15】忠節とか忠誠とかいう言葉が、元来は、絶対に欺かず裏切らず、いわば懺悔の対象のような絶対者として相手を見ることなら、中隊長を欺くことは天皇を欺くこと、従って軍人勅諭に反するはずである。
05-14 02:56

16】だが昨晩の点呼後に、整列ビンタ、上靴ビンタにはじまるあらゆるリンチを受けた者達が、誰一人として手を挙げない。挙げたら、どんな運命が自分を待っているか知っている。従って「手を挙げろ」という命令に「挙手なし」という員数報告があったに等しく、そこで「私的制裁はない」事になる。
05-14 03:26

17】このような状態だから、終戦まで私的前栽の存在すら知らなかった高級将校がいても不思議ではない。いわば、命令と報告の辻棲はこれで合っている。そして合っていれば、それでよい。これが員数主義であり、この主義は、前述のように、全帝国陸軍を上から下まで蝕み尽くしていた。
05-14 03:56

18】人間は習慣の動物である。はじめ異常と感じたことも、やがてそれが普通になる。私自身、兵士のときは「員数をつける」ことでは優秀かつ俊敏で、将校になってからは「不可能命令」には巧みな「員数報告」で対応してきた前科があるから他を批判する資格はないわけだし(続
05-14 04:26

19】続>今にして思えばずいぶん麻痺していたので、多くの、考えられぬ奇妙なことを見逃していたと思う。従ってここでは、当時の普通の社会人が、何の「馴れ」もなくこの員数主義に接したときの驚きをまず記そう。
05-14 04:56

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05/12のツイートまとめ

yamamoto7hei

⑭私達は「教育勅語」の世界に生きている。これは戦後も同じであって、ただその並べる徳目の表現が変わり「新憲法」がその代用となっているにすぎない。
05-12 00:26

⑮国家が作った法律にすぎない憲法が至高の道徳律となり、それは天皇の如く絶対に手をふれてはならぬ神聖なもので、全てがそれに帰一し、批判は許されず、批判する者を一種の「国賊」だと考える点では戦前と同じで、これは形を変えた一種の超国家主義であろう。
05-12 00:56

⑯昔は「お国の為なら火の中、水の中」に飛び込む事が当然とされた。同じように「新憲法のためなら」住民蜂起という地獄絵図も正当化され、それで新憲法の精神が生きかえったとされる。これも一種の「火の中・水の中」の超国家主義であろう。
05-12 01:26

⑰これは一見非常に不思議に思える。新憲法はそれを否定すべく生れた筈なのだから。しかしこれは少しも不思議でも珍しいことでもなく、昔から言われた通り「愛の教えで人を殺すこと」はできるのであり、「非暴力のガンジーの使徒が、その教えのゆえに暴力でイスラム教徒を排除した」のであるから(続
05-12 01:56

⑱続>「新憲法の名で人をリンチにかけて殺す」ことも、竹槍部隊を機関銃目かけて突撃さすという大日本帝国陸軍そのままの二〇三高地方式を正当化することもできるのであり、それは一種の絶対主義であって、これがはっきりと表われてきたのが「長沼判決」の民衆の蜂起であろう。
05-12 02:26

1】~前略~すべての人には偏見があり、すべての人には先入観があり、すべての人には誤認がある――もちろん私にもある。I社長にもある。新井宝雄氏にもある。ではこれを一体どうすればよいのか。<『ある異常体験者の偏見』
05-12 03:26

2】『死海写本』という有名な写本が発見されたことがあった。俗に二十世紀最大の考古学的発見といわれる。この発見直後から、世界中の専門学者をまきこんだ「巻物戦争(スクロール・ウォー)」といわれる一大論争が起った。それはこの写本の年代についてである。
05-12 03:57

3】論争の細部は省く。大略をいえばバロウズが紀元零年前後、それに対してツァイトリンが6~7世紀を主張した。ツァイトリンは『ユダイカ』という専門学術誌の主筆を兼ねる専門学者である。
05-12 04:26

4】こういう論争はごまかしようがない。マアマアでおさめるわけにはいかず、たして二で割るわけにはいかず、「ああも言える」が「こうもいえる」と二人の顔を立てて手打ちというわけにもいかない。結局どちらかがまちがっている。
05-12 04:56

5】そこで二人は、いわば「学問的生命」をかけ、互いに、専門的なあらゆる反論を提示して争ったわけである。論争は最初ツァイトリンに有利であった。~略~定説通りに見れば当然ツァイトリンの見方になる。そして定説とは、いわば、すべての学者がもつ先入観であり、ある意味では偏見である。
05-12 05:26

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05/11のツイートまとめ

yamamoto7hei

36】昔、ある出版社に「常勤アルバイト」という制度があった。このアルバイトは社員と全く同じなのだが、十年勤めていても、一片の通告で解雇できた。それは不当解雇でなく、正当解雇なのである。そしてこの差別は当然とされていた。
05-11 00:26

37】なぜならば、後者は確かに正当解雇だが、前者は血縁集団からの追放に等しく、いわば勘当であり、これはどの社会でも安直にできることではないからである。
05-11 00:56

38】そして、この種の行き方への反対は、一に「全員を会社種族とせよ」という反対であっても、「会社種族を解体して全員を同一条件にせよ」ではなかった。即ち、労働組合の要求も、「機能集団=共同体」への完成へと向かえという事だったのである。
05-11 01:27

39】そのようにして全員が会社種族になった会社も、はじめからその形であった会社もある。だが、それらの会社は、下請けという小共同体を傘下にもっている。下請け会社を別の共同体として、両者の間を取引という関係で結びながら、両者が同じような仕事をしているのだ。
05-11 01:56

40】これは、とりもなおさず取引を断てば臨時雇いの解雇と同じ効果を生ずる。この際、両共同体の成員が連帯してこれに対抗し、平等に解雇されるといった事態には、絶対ならない。
05-11 02:26

41】この場合は、いわば正規社員種族と臨時雇い種族という、二つの共同体が形成されているわけで、取引の停止により、臨時雇い種族のほうはその共同体が自動的に崩壊するわけである。
05-11 02:56

42】従ってこの場合は、共同体の消滅であっても、共同体の構成員を解雇したわけではない。なぜこういった形になるのだろうか。それは、臨時雇いの解雇すなわち正当解雇は、その人間の人格にかかわる問題ではないが、地縁であれ血縁であれ、共同体からの追放はそうではないからである。
05-11 03:26

43】後に詳しく述べるように、社会構造と精神構造は深く相対応しているから、追放は本人の人格を深く傷つけるだけではなく、その共同体が関連する社会のすべてから、人格的に抹殺される場合さえあるのだ。
05-11 03:56

44】日本の社会は、正当、不当の二種類の解雇をはっきりと区別している。パートは、やめようがやめさせられようが、それは機能集団との関係の断絶にすぎず、共同体からの追放ではないから、人はそれを問題にしない。
05-11 04:26

45】しかし「あいつは会社をクビになった。」という言葉は、その人間のある面、もしくは全ての面の人格的な否定をも意味している。従って、実質的に解雇であっても、それは希望退職、すなわち本人が希望し、その自由意志で自ら共同体を去った、としなければならない。
05-11 04:56

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山本七平bot(@yamamoto7hei)がつぶやくツイートを日毎にまとめるブログです。
ちなみに、今までこちらのアドレスに存在したブログ「一知半解なれども一筆言上」管理人がつぶやくツイートまとめ記事は→http://yamamoto8heitweets.blog.fc2.com/ へ引越しいたしました。よろしくどうぞ。

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